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 どんな釣りでもそうですが、LTアジについてもタックルバランスが非常に重要になります。
 「釣りができる」のと「釣りやすく釣れる」の差は非常に大きいのです。
 
 さて、そのタックルバランスなのですが、実際は何度も釣行を繰り返して詰めていくことになります。
 わたしがよく乗る船は横アミ式のLTビシで40号(か30号)なので、YAMASHITAのミンチ用ライトビシ40号を基準に組んでいます。
 竿、LTビシ、LT天秤、口切れ防止ゴムの4点の組み合わせがキモになります。
 目安は、「軽いアタリから食い込みまで7-8割以上でもっていける」「食い込んだら9割以上水面までもってこれる」「食いが極端に浅い時意外は9割以上上顎にフッキングできている」の3点です。

 LTアジを開始してから半年(?)ぐらいは「軽いアタリから食い込みまで5割」「食い込んだら水面まで挙げられるのが5割」「フッキングが上顎にかかるのは1割以下。喉奥にひっかかるケースも多数」という状況でした。
 これは柔らかい竿に口切れゴムをつけていたうえ、形状記憶合金製のやわらかい天秤をつけていたせいでした。
 あまりの針がかりの悪さに見かねた仲乗りさんが指摘してくれて、初めて気づきました。
 船宿セットLT天秤に切り替えただけで、バシバシと針がかり……。
 正直、目からうろこでした。

 わたしが普段使っているタックルは、DAIWAのアナリスターライトゲーム180Sにラウル早技、YAMASHITAのLT天秤の20センチか25センチ、メーカー名は失念しましたが長寿命口切れゴムの1ミリ径20センチか30センチです。
 いまのところ、自分の中ではベストバランスです。(もっと良い組み合わせもきっとあるでしょうが)
 現在、タックル更新ということでSHIMANOのLTアジ専用ロッドを購入したのですが、こちらは上記のセッティングでは、まだ釣りづらい状況です。
 単純に道具に慣れていない可能性もありますが、食い込みや針がかりが明らかによくないので、やはりタックルバランスがマッチしていないのでしょう。
 まあ、ゆっくりセッティングをつめていこうと思っています。

 というわけで、食い込みが良くない時は、竿・天秤・口切れゴムの組み合わせを疑ってみてください。
 良いバランスだとオートマチックでいけますし、食いがよっぽど悪く無い限りはほとんどバラしませんから。
 喉の奥に飲まれている場合は、明らかに柔らかすぎです。
 下唇にかかっているのは、何かがおかしいと思います。
 上唇にがっちりかけると、外すのに苦労するほどです。
 ぜひ、ご自分のタックルでのベストバランスを探してみてください。
 これも、LTアジの楽しみですよ?

 リールを利き腕で巻くか逆腕で巻くかというのは、リールを使った釣りをしていると必ず出てくる話題です。
 リールを巻くという回転運動は逆腕ではなかなかやりにくいので、初心者のうちは利き腕で巻いている方が多いのが現状だと思います。
 以前は「逆腕で巻くのが当然」という風潮でしたが、最近は「利き腕で巻くほうがやりやすいのであればそれでもよいのでは?」というように変わってきているようです。

 私自身はというと、スピニングリールの釣りについては逆腕で巻くことを推奨します。
 実は小学生・中学生時代は利き腕である右手で巻いており、釣りを再開しても5年ほどは利き腕で巻いてきました。
 ところがルアー釣りをはじめたところ、利き腕でリールを巻くことへのデメリットを強く感じるようになりました。
 ルアーをキャストして着水と同時に巻き始めるという行為を行うのに、利き腕でのキャストと利き腕でのリーリング(リールを巻く行為)は大変不都合でした。
 3時間の釣り券を買って初めて管理釣り場に行き、はじめの1時間は利き腕で巻いていたのですが、そこでがまんができなくなり逆腕ようにリールを再セッティングして試してみました。
 はじめは逆腕で巻くという行為が非常に大変でしたが、それも1時間ほどで解消しました。
 その後、一度利き腕巻に直して試してみましたが、こちらのほうがやっていて明らかに気持ち悪い。
 それ以降、私のスピニングリールでの釣りは完全に逆腕巻きになっています。

 スピニングリールでの逆腕巻きが苦手という人は、管理釣り場でトラウトフィッシングをやってみるといいと思います。
 頻繁にキャストしリーリングすることを要求される釣りは、非常に良い訓練になるものです。

 ではベイトリール(両軸受リール)の釣りではどうでしょうか?
 実はブラックバス釣りでのベイトリールは利き腕で巻くことが主流になっているようです。(私自身はバッサーではないのですが、釣り番組や釣り雑誌をみているとどうもそのような感じです)
 これは、ブラックバス相手のリーリングが非常にシビアで利き腕による精度が必要になってくるということと、ベイトタックルが利き腕でキャストしながら利き腕でリーリングへと移行しやすいものになっていることもあるようです。
 うまい人はリールを逆腕で巻くものだという先入観があった私には、とても不思議なものに思えました。

 ちなみに、ブラックバス釣りは一部で非常に嫌われていますが、新しい釣り方や道具の発信源になっています。
 バストーナメンターたちが賞金をかけてしのぎを削る世界では、多くの技術や道具の開発が日進月歩で進んでいます。太いフロロカーボンラインを使い2グラム前後のルアーをなげるというベイトフィネスゲームは、最近では海のロックフィッシュゲームや渓流のトラウトゲームにも応用されています。(もっともトラウトゲームではラインはPEやナイロンのようですが)

 話が横にそれましたが、リールは必ずしも逆腕で巻くものではないということです。
 ただし、スピニングリールについてはやはり逆腕で巻く方が絶対に能率が良いので、こちらに関しては億劫がらずに移行することをお勧めします。(キーボードのブラインドタッチと同じで、一度やり慣れ始めるともどれませんよ)

 余談ながら、私のLTアジ釣りにおいてはリールは利き腕巻きでないと非常に能率が悪いです。
 これはキャストが必要ないので竿の操作は逆腕で十分行え、かつビシを回収し最終的にアジを針から外すのに右腕を自由に使いたいというところから来ています。
 船の右舷に陣取り、コマセカゴを左側にセットし、竿を左手で操り、取り込みを右手でやるというスタイルで6年以上やってきており、この能率は逆腕にしても下がるだけのように思います。
 船の左舷に陣取り、コマセカゴを右側にセットした場合、逆腕巻のリールのほうが使いやすいのかは、今後の検討課題なのです。

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